以前、うちのワンコが一度だけてんかん発作をおこした時
ワンコに詳しい友人が「てんかんには蜂蜜がいいらしいよ」
と教えてくれました。
当初はまだハチミツのこと、糖のこと、体の仕組みのことを
詳しく勉強する前だったので、その理由がわかりませんでしたが
今となっては「てんかんに蜂蜜」の理由がよくわかります。
そしててんかん発作どころか
その他多くの病や体の不調の改善をサポートしてくれる
可能性を持っているのが蜂蜜なのです。
なぜ蜂蜜なのか?
ハチミツはブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)がその主な成分です。
グルコースとフルクトースは単糖と呼ばれ、体にとってすぐにエネルギーになる
大変効率の良い糖で、更にそのすばらしさは、グルコースとフルクトースの割合が、
大体同じくらいであることにあります。
糖が血糖値を上げる?
糖質と呼ばれるものすべてが急激に血糖値を上げる、と思っていますか?
私も以前はそうだと思っていました。
しかし実際は、ブドウ糖(グルコース)が血糖値を上げる糖で、果糖(フルクトース)は
その急上昇を食い止めてくれる素晴らしい糖なのです。
その詳しい仕組みはここでは割愛しますが、蜂蜜はブドウ糖と果糖のバランスが良く、
たとえ空腹時にハチミツをパクリと頂いても、グルコーススパイクと呼ばれる、
食後の血糖値急上昇をおこさずに済むのです。
実際にわたし自身、以前は食後高血糖による(その後おそわれる)低血糖症状に
とても悩まされていましたが、ハチミツ(注:質による)を朝起き掛けにスプーン2杯ほど
食べてそのまま出かけても、まったく低血糖症状を起こしたことがありません。
健康や栄養学などに興味のある方は、もしかしたらフルクトース悪玉説を聞いたことが
あるかもしれませんが、実はその内容は虚偽が多いということが現在はわかっています。
糖は太るのか?
糖は身体に良いよ!蜂蜜は良いよ!と言っても、やはり気になるのが
「太るのではないか?」ということ。
もしハチミツだけで太ろうとするならば、毎日500g以上の蜂蜜を食べないと
その糖は脂肪に変わりません。
500gですよ!?
この大きい方の瓶1本分ですから、無理ですよね(笑)
もちろん通常はハチミツだけを食べて生活するわけではありませんから、
他の糖質との総摂取量や油の摂取量なども少し気にする必要があるかもしれませんが、
そもそも肥満体質でない方は、今までの食事量そのままに、ハチミツを追加しても
まず太るということはありません。
それどころか、今までもし糖質制限をしていたとか、甘いものを我慢していた
という方は、ハチミツを取り始めると、十分な糖が体に入ってくることによって
満足感が得られ、逆に食事の量が減ったり、甘い物への欲求がなくなり、
ストレスから解放され、結果ダイエットになることも。
今までの生活にハチミツを加えるだけで、「太る」というのはかなり難しいと言えます。
ハチミツをどこで買うのか?
とにかくハチミツにはいいことだらけ。
ではさっそく明日から毎日蜂蜜を食べよう!と行動に移すのは良いことですが、
残念ながら食品偽造の第3位がハチミツ。(※1位オリーブオイル、2位ミルク)
どこで買ってもいいわけではないのです。
本当に食べて欲しいハチミツと、可能な限り食べて欲しくないハチミツの違いは、
実はたくさんあるのですが、その理由をここでは2つ上げてみたいと思います。
① 安価なハチミツはそもそもほとんどハチミツじゃない
ハチミツとは、蜜蜂が花などから採取してきた蜜のことですが、
スーパーなどで売られている安い物は、シロップなどが加えられています。
② 給餌している蜜蜂の蜜には砂糖が含まれる
養蜂の方法によっては、砂糖水を餌として与えられています。
日本産の蜂蜜なら良質でしょ?と思いがちですが、その多くが給餌された蜜蜂のハチミツで、
エサとして与えられた砂糖水も、すべてを蜜蜂のエネルギーとして使うわけではなく、
ハチミツと同じように巣に備蓄します。
甘味料として、また嗜好品としてのハチミツならば、それほど量を取ることはないですし、
あまり神経質になる必要はないかもしれませんが、もし健康のためにハチミツを始めるのであれば、
上記2つのこと以外にも、ハチミツを選ぶにあたって気を付けて欲しいことがあります。
ぜひ、本物のハチミツ、質の良いハチミツをみつけて、体質改善、生活習慣病の回復、
ダイエット、美容、未病、病後や産後の体力回復などにお役立てください。
※はちみつについてのご質問等は、お気軽にお問い合わせ下さい。